COLUMN
<第45号>

実践NLP心理学2 〜信頼関係を築くペーシング〜

信頼関係はなぜ必要なのでしょうか?


 信頼関係があると自分をオープンにできます。信頼関係がないと、互いに不信感や不安が生じ、親密になることを避けようとします。

 信頼関係を築く方法は主に3つあります。
@ミラーリング
Aペーシング
Bバックトラキング

ページングとは

 @ミラーリングとは、前回12月号に記載したように「鏡に映っているかのように相手の仕草や動作をまねるテクニック」のことでした。

 今回は、ペーシングについて説明します。
ペーシングとは相手の声のスピードやテンポ、声の大きさなどに合わせることです。

 例えば、仲のよい友人やカップルなどは、意識していなくとも同じような行動をすることが見られます。また仲の良い女子高生は同じ服装で、同じ会話で、同じような甲高い声で話しています。

具体例

 では、具体的にはどうすればよいでしょうか? 

● 例えば
   相手(クライアント) 「今日はいい天気ですね・・・」
  
   自分(営業マン)   「そうですね、本当にいい天気ですね。どこかに行きたくなりますね。」

しかし、次のように営業マンが話したらいかかですか?

                 「そんなことより、この提案を聞いてください。」

相手は、恐らく嫌な気持ちになり、話しを聞きたくなくなるかもしれません。

●別の例として
     相手 「パソコンはどうも苦手でね。」と言われたらどうしますか?

     自分 「いや、簡単ですよ」

と答えるならペーシングになっていません。 むしろ

         「私もそうなんです。」

と答えたほうが良いでしょう。

●さらにこんな話題が出るかもしれません。

          「今度社内旅行で北海道に行くんだよ。」

と社長さんが言われたとしましょう。すると、営業マンはすぐに

         「海外ではないんですか?」
          「北海道は、結構旅費が高くないですか。」
          「寒くないですか。」

と答えるなら社長はどう感ずるでしょうか? それよりも

         「うらやましいです。」
          「食べ物がおいしいですね。」
          「きれいな景色が多いですね。」

と話したほうが良いでしょう。
デスペーシング(会話を壊す)にならないよう注意しましょう。

 このようにちょっとした会話でも相手に話を合わせることは重要ですね。自分としては励ましたつもりあるいは正しいことを言っただけと思っていても、相手はそのように感じていないかもしれません。ペーシングを実践することで、信頼関係が深まりますので、ぜひ試してみてください。

 

 


専門家プロフィール
兼松 三郎

【プロフィール】

感性プロデューサー  NLPマスタープラクティョナー  

【オフィス グランディール】
〒461-0001 名古屋市東区泉1−16−7 K21ビル3F
               (株)Jパートナー内
TEL  0120−418−0404
   


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