COLUMN
<第15号>

「コンピュータウィルスについて」

【コンピュータウィルスとその症状】
 コンピュータウィルスとは、第三者のプログラムやデータベースに対して意図的に何らかの被害を及ぼすように作られたプログラムの総称です。人間が病気に感染する『ウィルス』に特徴が似ていることから、このように呼ばれます。一般的には次の機能の1つ以上を有するものがコンピュータウィルスとされています。
  1. 自己感染機能型
    自らの機能によって他のプログラムに自らをコピーし又はシステム機能を利用して、自らを他のシステムにコピーすることにより他のシステムに感染する機能。
  2. 潜伏機能型
    発病するための特定時刻、一定期間、処理回数等の条件を記憶させて、発病するまで症状を出さない機能。
  3. 発病機能型
    プログラム、データ等のファイルの破壊を行ったり、設計者の意図しない動作をする等の機能。
 コンピュータウィルスに感染すると様々な被害がでます。ウィルスの種類にもよりますが、兆候例として「システムが突然止まる」、「システムが起動できない」、「ファイルが無くなる」、「見知らぬファイルが作成される」、「不自然なデータアクセスが有る」、「勝手にメール送信がされる」、「ハードディスクのデータが破壊される」といった具合です。   
【被害者にならない為に日ごろから行っておくべき対策】

  1. ウイルス対策ソフトを導入する。
  2. ウイルス定義ファイルの更新を定期的に行う。
  3. 知らない相手から送られてきた電子メールの添付ファイルは、『絶対に開かない』こと。
  4. インターネットからプログラムをむやみにダウンロードしない。
  5. FD、CD−R、MO等、外部から持ち込まれた媒体を読み込む前には必ずウイルスチェックを行う。
  6. OS(オペレーションシステム)のセキュリティパッチをあてる。
  7. 重要なデータのバックアップを行う。
【加害者にならない為に日ごろから行っておくべき対策】

  1. LAN(構内通信網)に接続する前には、これから接続するパソコンのハードディスクに対してウイルスチェックを行う。
  2. プログラムや添付ファイルを相手に渡す場合には、事前にウイルスチェックを行う。
【ウイルスについての情報のWEBサイト】

新種のウイルスに対応するためにも、定期的に次のサイトをチェックして下さい。
  1. 情報処理推進機構 http://www.ipa.go.jp
  2. シマンテック社   http://www.symantec.co.jp
  3. トレンドマイクロ社 http://www.trendmicro.com/jp/home/enterprise.htm
  4. マイクロソフトセキュリティ情報一覧
    http://www.microsoft.com/japan/technet/security/current.asp
【代表的なウイルス対策ソフト】

  1. マンテック社『ノートン・インターネットセキュリティ』
  2. トレンドマイクロ社『ウィルスバスター・インターネットセキュリティ』
 その他にもウイルス対策ソフトは在りますが、基本的な機能には差が有りません。ご自分の好みに合ったソフトを選択して下さい。インストール時の注意事項として、一台のパソコンには複数のウイルス対策ソフトをインストールしないで下さい。パソコンの動作が不安定になる場合があるからです。

専門家プロフィール
小林尊

【得意・専門分野】
大手ソフトウェア会社勤務を経て、平成14年独立開業。パソコンのプログラム開発などを手がけています。趣味は、中国語を通した日中異文化コミュニケーション。

【小林商会】
〒458-0024 名古屋市緑区尾崎山2-506
TEL/FAX052-622-9458 E-mail takeru@gw1.u-netsurf.ne.jp  

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