COLUMN
<第10号>

「ウィルスの現状と対策」

ウィルスの現状と対策
皆さんは、誰かのメールを受け取ってから、あるいはインターネットでHPを見ていて・・・等々、いつの間にかコンピュータの動きが何か変になったなという経験を、一度や二度はされていると思います。
これはコンピュータ・ウィルスに感染。すなわちコンピュータ使用者が意図しない動作をするプログラム(機能のかたまり)が入り込んだかもしれません。
さらに厄介なことに、いったん入り込むとこうしたプログラムはほとんどの場合、自分自身を複製して、内外かまわず自分自身をまき散らします。専用の除去プログラムを使用しないとウィルスを完全に除去(削除)することが困難になってきています。

 昨今、インターネットやメールの普及により、ますますウィルスによる被害規模が大きくなっています。
この背景には、誰でもコンピュータが利用でき、またインターネットというネットワークに容易に接続できるようになったことが考えられます。そして、不特定多数と会話が出来るようになり、悪意のデータ(ウィルス)を取り込んだり送ったりすることができるようになったからだといえるでしょう。

 以前は個人的趣味によってウィルスは作成されていました。しかし、今はインターネットを利用したビジネスを目的として作られたウィルスも出てきています。たとえば「ソービックF」。このウィルスは、感染したコンピュータに外部から誰でも通り抜ける穴を作ります。外部の悪意を持った人間、たとえばスパム業者がこのように感染したコンピュータから大量に広告メールを不特定多数に発信しています。実際ウィルスに感染した、セキュリテイの甘いホストコンピュータの一覧が売り買いされたという話もあります。

 ウィルスの被害が増大することをうけ、企業はウィルス被害を出さないようにいろいろな対策を取っています。例えば@セキュリティパッチの適用、Aウィルス検索ソフトの使用、Bセキュリティポリシーの作成などが行われています。(以下に説明を加えます)
  1. セキュリティパッチの適用とは、コンピュータが不正利用されるのを防ぐため、ソフトウェアの開発元(例えばマイクロソフト社)が新しいウィルスが出てくるたびに関連プログラムの改訂をしていくことをいいます。

  2. ウィルス検索ソフトとは、コンピュータ上にウィルスが存在しているかどうかをチェックして、存在していれば除去する専用ソフトです。これら二つの対策は類似していますが、セキュリティパッチは類似したウィルスにも対応できる利点があり、ウィルス検索ソフトは特定のウィルスにしか対応できないものの対応するのが早いといった利点があります。また、ウィルス検索ソフトは有料ですが、最近のメーカー製パソコンにはほとんどの場合一定期間有効のウィルス対策ソフトが入っています。これら二つの対策は比較的容易に行うことができます。ただし気をつけなければならないことは、これらはウィルスを防ぐだけではなく、ウィルスが使用している機能と同じ機能を使用している通常のプログラムも使用できなってしまうことがある点です。

  3. セキュリティポリシーの作成とは、パソコンを使用する人がウィルスを持ち込まないようにするためのパソコン使用規則、及び社内ネットワークへ接続する規則等を作成することをいいます。
  我々使用者としても同様の対策を行う必要があります。少なくとも@セキュリティパッチの適用とAウィルス検索ソフトの使用は必ず行うようにした方が良いでしょう。

専門家プロフィール
高野裕八郎

【プロフィール】
立命館大学 卒業。潟pロマ,潟Gヌジェーケイ勤務を経て1989年日本アドバンストリーダーズソフトウェア株式会社設立、現在に至る

【得意・専門分野】
パソコン等を使用し企業の業務や事務処理について効率化を図るしくみを構築します。システムに関することなら何でもご相談ください。

【日本アドバンストリーダーズソフトウェア株式会社】
〒460-0024 名古屋市中区正木4−8−7 れんが橋ビル
TEL 052-679-6500  FAX 052-679-6501   E-mail takano@naisoft.co.jp

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